クリスマスに飾るツリーやリースは、現在はプラスチック製のものも多いですが、元々はほとんどすべてが植物で作られています。北海道に分布している植物にも材料にできるものがたくさんあります。
クリスマスツリー

ツリー本体:常緑樹を使います。1年中葉がついていることから、永遠の命や永遠の愛の象徴とされています。欧米ではモミを使いますが、北海道ではモミが生育できないため、同じモミ属のトドマツや、樹形が似ているトウヒ属のアカエゾマツ等を使います。
トドマツ アカエゾマツ
玉飾り(オーナメント):元は豊作の象徴やお供え物としてセイヨウリンゴが使われていました。北海道でもセイヨウリンゴは盛んに栽培されているほか、同じリンゴ属のズミやエゾノコリンゴが分布しています。
セイヨウリンゴ ズミ
クリスマスリース
松ぼっくりのリース 蔓を見せたリース
リースの土台:蔓や長い枝を円状に組んで作ります。円は始まりと終わりがないことから、永遠の命や永遠の愛の象徴とされます。北海道ではヤマブドウやミツバアケビ、赤色が美しいサンゴミズキ等が使われます。
ヤマブドウ ミツバアケビ
松ぼっくり(球果):セイヨウリンゴと同じく豊作の象徴やお供え物として使われます。松ぼっくり(球果)を作る植物は、北海道にはキタゴヨウ等が分布しているほか、ヨーロッパクロマツやメタセコイア等多くの種が植栽されています。
キタゴヨウ メタセコイア