アイヌがテンキ(アイヌ語で小型の容器)を編む材料に用いたためこの名があります。海岸の砂地でよく群生しています。

和名:テンキグサ(テンキ草)、ハマニンニク(浜大蒜、浜蒜、浜葫、浜忍辱)

英語名:American dune grass, American dune wild-rye, sea lyme-grass, strand-wheat, strand grass

学名:Leymus mollis

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、単子葉類、ツユクサ類、イネ目、イネ科、テンキグサ属

生活環:多年草

形態:叢生型。高さ50~120cm。地下茎と匍匐枝があり群生する。

茎:地下茎と匍匐枝がある。

葉:硬い。やや厚みがある。やや白味を帯びる。

花:穂状花序。小穂は軟毛が多い。3~5個の小花からなる。芒はない。

生育環境:海岸の砂地。

分布:日本、韓国、中国、ロシア、北アメリカ、グリーンランド、アイスランド。日本国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:アイヌがテンキ(アイヌ語で小型の容器)を編む材料とした。