辛夷(しんい)と呼ばれ漢方薬の材料になります。北海道在来のキタコブシ(モクレン科モクレン属)と似ていますが、ハクモクレンは花があまり大きく開かず、上を向いて咲き、花びらは同形の萼と合わせて9個あるように見えること等から見分けられます。

和名:ハクモクレン(白木蓮)

英語名:lilytree, Yulan magnolia

学名:Magnolia denudata, Gwillimia yulan, Lassonia heptapeta, Magnolia alexandrina, Magnolia citriodora, Magnolia conspicua, Magnolia cyathiformis, Magnolia heptapeta, Magnolia precia, Magnolia spectabilis, Magnolia superba, Magnolia triumphans, Magnolia yulan, Michelia yulan, Yulania conspicua, Yulania cuneatifolia, Yulania denudata, Yulania pyriformis

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、モクレン類、モクレン目、モクレン科、モクレン属、ハクモクレン

生活環:落葉樹

形態:高木。高さ15m。

葉:互生。葉身は倒卵形~広卵形、長さ8~15cm。全縁。急鋭尖頭。葉柄は1~1.5cm。

花:花弁は6個、長さ8cm、白色。萼片は花弁と同形同大、3個。上向きに咲く。あまり大きく開かない。花期は4~5月、葉の展開に先立って咲く。良い香りがある。

果実:袋果。球が連なった歪な形をしている。長さ10cm。色はショッキングピンク。10月に成熟し、裂開する。

生育環境:北海道では人為的に公園や庭等に植えられる。

分布:朝鮮半島、中国。

用途:庭園樹、公園樹。花材。薬用。

法規制等:—

見分けのポイント:キタコブシは花弁が6個、萼片は3個で小さい。横向きに咲く。大きく開く。