ハンノキの生える湿原が広がっています。水面すれすれに木道がかけられているので、水の上を歩くようにしてミズバショウの花畑を散策できます。森林浴やバードウォッチングに最適です。「マクンベツ」はアイヌ語で「山際を流れる川」の意味です。
もくじ
マクンベツ湿原の動画
地図
概要
所在地:北海道石狩市船場町
標高:約1m
アイヌ語名:マクンベツ(山際を流れる川)
アクセス:◆駐車場4ヶ所あり。国道231号を北上し、石狩河口橋の手前で右折して700メートル進む。
◆中央バス札幌ターミナルから[札厚線(道の駅「あいろーど厚田」行き][石狩線(トーメン団地行き)]に乗車(約1時間)、『矢臼場(やうすば)』停留所で下車、徒歩10分。
※[石狩線(石狩行き)]にも『矢臼場』停留所がありますが、湿原から遠いです。
設備:【駐車場】4ヶ所あり。合計で100台。
【トイレ】1ヶ所有り
【展望台】マクンベツ湿原木道最深展望ポイント
分類:低層湿原
説明:マクンベツ湿原は石狩川の最下流に広がる約130haの低層湿原です。「ハンノキの生える湿原」と「ヨシ群落」の大きく2つに分かれています。木道やスロープが整備されているので歩きやすく、車椅子などの方でも利用できるようになっています。
マクンベツ湿原の住所は石狩市船場町です。名前の通り、小さな船着き場が湿原の西端(石狩川と志美運河の合流地点)にあります。
マクンベツ湿原の代表的な植物

植物(写真付き)
※ 花色や斑入りなど複数のタイプのある植物は、全てのタイプの写真を載せている場合があります。この場所で必ずしも全てのタイプの花・葉が見られるわけではありません。
植物(名前一覧)
アギスミレ エゾイラクサ エゾナミキ エゾニワトコ エゾノレンリソウ オオアワダチソウ オオイタドリ オオウバユリ オオハンゴンソウ オニグルミ オニシモツケ カキツバタ カモガヤ キショウブ クルマバナ コバギボウシ(タチギボウシ) ザゼンソウ シナガワハギ シロネ ツタウルシ ツルアジサイ ツルマサキ ドクゼリ ノリウツギ バイケイソウ ハンノキ ホソバノヨツバムグラ マユミ ミクリ ミズバショウ ミゾソバ ミヤマニガウリ ムラサキツメクサ ヤチダモ ヤナギトラノオ ヤマホロシ ヨシ(アシ) ヨモギ
見どころ
湿原:ハンノキ林の下に低層湿原が広がっています。4月後半には、まだ芽吹いていないハンノキの下に、白いミズバショウの花が咲いています。水面すれすれに木道がかけられているので、水の上を歩くようにしてミズバショウの花畑を散策できます。
ヨシ群落:ヨシの草原の中を歩くのは面白い経験です。
マクンベツ湿原木道最深展望ポイント:木道の突き当りにある展望ポイントです。すぐそばに石狩川が流れています。
石狩川:大雪山系の石狩岳を源流に、多くの川と合流しながら蛇行し、石狩湾で日本海へと流れ出る河川です。流域面積14,330km2(全国第2位)、幹川流路延長268km(全国第3位)の北海道を代表する一級河川です。かつては太平洋へ流れ出ていましたが、地面が隆起したことで流れを変えて日本海へ注ぐようになりました。
生振捷水路(おやふるしょうすいろ):捷水路とは、河川の蛇行部分をカットして、直線の流れに造られた水路のことです。石狩川には複数の捷水路があります。現在の石狩川本流ですので、地上から見ても本来の石狩川なのか、捷水路なのか区別がつかないかもしれませんが、地図で見ると明らかに直線になっています。生振捷水路は石狩川の治水を目的に1918年(大正7年)から14年の歳月をかけて造られました。延長は3,655mあります。生振捷水路の下流(マクンベツ湿原の東)には「石狩川治水発祥之地碑」が建てられています。
茨戸川、真勲別川(まくんべつがわ):茨戸川と真勲別川はどちらも生振捷水路の工事でカットされた石狩川の旧本流です。共に一級河川です。一本の川ですが、志美運河の上流部20.2kmを「茨戸川」、下流部2.0kmを「真勲別川」と名前を分けられています。
志美運河(しびうんが):マクンベツ湿原の西端には茨戸川と石狩川を繋ぐ志美運河が造られています。
マクンベツ湿原の写真