今も噴煙を上げている活火山です。7合目まで車で登ることができて初心者でも気軽に登山を楽しめます。

もくじ

  • 1. 樽前山の動画
  • 2. 地図
  • 3. 概要
  • 4. いちおしポイント
  • 5. 注意点
  • 6. 植物(写真付き)
  • 7. 植物(名前一覧)
  • 8. 東山コース
  • 9. 北東お花畑コース
  • 10. 932m峰コース
  • 11. 西山コース
  • 12. 外輪山西コース
  • 13. 外輪山北コース
  • 14. 錦岡コース
  • 15. 樽前山の写真
  • 樽前山の動画

    地図

    概要

    所在地:北海道苫小牧市

    標高:樽前岳(溶岩ドーム)の標高は1041mです。しかし、火口原は立ち入り禁止のため樽前岳に登ることはできません。外輪山の一部である東山の頂上1022mが事実上の最高点です。

    アイヌ語名:タオロ・マイ・エトコ・ヌプリ( 樽前川の水源の山)、タオロマイ( 川岸の高いところ・〈そこに〉ある・もの)、ウフィヌプリ( 燃える・山)

    アクセス:◆7合目ヒュッテ前に駐車場有り。7合目登山口・北東お花畑コース登山口ともにここから登ります。
    ◆公共交通機関はありません。

    設備:【駐車場】50台。満車になった場合は、安全確保のため5合目でゲートを閉めて交通規制をしています。休日は早めの登山がおすすめです。 【トイレ】駐車場内に有り 【避難小屋】7合目ヒュッテ(登山口にある)。通常時の宿泊は受け付けていません。

    分類:三重式活火山、那須火山帯、後支笏カルデラ火山、支笏洞爺国立公園

    説明:樽前山は那須火山帯に属し、約9000年前に支笏湖の南東側に大噴火とともに誕生した後支笏カルデラ火山です。1739年の大噴火でできた火口の縁が現在の外輪山です。また、1909年(明治42年)の噴火で頂上火口内に溶岩ドームが形成されました。当時はまんじゅう形をしていました。溶岩ドームは「樽前山熔岩円頂丘」として北海道指定文化財の天然記念物に指定されています。現在も火山活動が活発な状況のため、火口原は立ち入り禁止です。溶岩ドームは今も熱く、噴煙が出ています。約80種類以上の高山植物が自生しており、5月~10月にかけて花を楽しむことができます。10月は眼下の紅葉がとても美しいです。外輪山山頂の東山からは溶岩ドームはもちろん、360度の大絶景を堪能できます。溶岩ドーム周遊、太平洋や支笏湖の眺望を気軽に楽しめます。

    いちおしポイント

    ①噴煙の上がっている溶岩ドームを間近で見ることができます。
    ②森林限界より高い所に登山道があるため、視界が開けており、支笏湖や太平洋、樽前山裾野の雄大な景色を堪能しながらの登山となります。
    ③約80種類以上の火山性高山植物が自生しています。

    注意点

    ① ヒグマ、マムシ、ハチ、ダニ、ウルシ、トリカブトなどの危険な動植物に十分注意が必要です。
    ② いつも噴煙が出ている活火山です。登山前に情報を集めること、登山中は少しでも危険を感じたらすぐに下山しましょう。
    ③ 霧が発生した時には目の前が真っ白になって何も見えなくなります。登山道のほとんどの場所が森林限界より上にあるため、目印になるような木もありません。遭難や滑落に注意してください。

    植物(写真付き)

    植物の写真を見る

    植物(名前一覧)

    アカエゾマツ アズキナシ アスヒカズラ イソツツジ イワギキョウ イワヒゲ イワブクロ ウコンウツギ ウラジロタデ エゾアジサイ エゾウラジロハナヒリノキ エゾオヤマリンドウ エゾノヨツバムグラ オオイタドリ オオスギゴケ オオバコ オオバナノエンレイソウ オガラバナ オククルマムグラ カラマツ ガンコウラン クロゴケ コケモモ コメバツガザクラ シシガシラ シモフリゴケ ショウジョウバカマ シラカンバ シラタマノキ シラネニンジン シラネワラビ スズメノカタビラ セイタカスギゴケ ゼンマイ タカネスギゴケ タカネヒカゲノカズラ ダケカンバ タニギキョウ ツクバネソウ ツタウルシ ツルリンドウ トドマツ ナナカマド ネジバナ ハイマツ ハナヒリノキ ハリガネゴケ ハリスギゴケ ハンゴンソウ ヒカゲノカズラ ホオノキ マイヅルソウ マルバシモツケ マンネンスギ ミネカエデ ミネヤナギ ミミコウモリ ミヤマエンレイソウ ミヤマハンノキ ミヤマホツツジ メギ モウセンゴケ ヤマハハコ ユキザサ

    東山コース

    コース概要:7合目登山口━東山のコース。頂上までの最短コースです。標高差は363m。階段上にある火山砂礫の急斜面は滑りやすくなっているので注意が必要です。

    7合目ヒュッテ

    東山コース登山口
    注意喚起の看板
    トイレ

    見晴台:登山口から徒歩10分です。支笏湖を望む景色がとても美しいです。ベンチもありゆっくりと休憩できます。

    森林限界:ここから上には森林がありません。高山に登っていることが実感できます。

    軽石:樽前山の各登山道にはたくさんの白い軽石が落ちています。手に持つと軽いです。急勾配となっている場所では軽石の礫に足を取られやすいです。

    外輪山取付:ここまで登ると、目の前にいきなり溶岩ドームが現れます。西山コースとの分岐点です。

    東山:樽前山の事実上の頂上です。標高1022m。晴れていれば360度の雄大な景色を堪能できます。霧が出ると溶岩ドームはおろか登山道も見えません。

    【感想】最短なのが利点ですが、長く続く階段はまるで筋トレをしている気分になります。東山頂上は、1回目の時は霧で真っ白、数メートル先しか見えませんでした。2回目は晴れていたので期待大で登頂!しかし、暴風で景色どころではありませんでした。非常に残念です。次回こそは・・・。

    北東お花畑コース

    コース概要:北東お花畑コース登山口━932m峰・風不死岳方面 のコース。火山性植物と一面のお花畑を楽しむことのできる散策コースです。

    北東お花畑コース登山口
    北東お花畑コース登山口

    お花畑:火山礫地ならではの高山植物と火山の景色を楽しみながらのんびりと散策できます。花の時期は一面のお花畑を楽しむことができます。

    アカエゾマツ:樽前山に生えているアカエゾマツは厳しい環境の中で生きているため、背丈が高くなれません。小さな株でも年を重ねています。

    溶岩道:冷えて固まった溶岩の上を歩くことができる、樽前山ならではの道です。6月には可愛らしいイワヒゲの花が一斉に咲きます。

    【感想】見渡す限りのお花畑の中を歩くのはとても気持ちが良いです。ピクニックには最高のコースです。溶岩道の所は溶岩の上を歩くのがワクワクします。

    932m峰コース

    コース概要:外輪山北をスタートし、途中で「932m峰」と「お花畑方面」の二つに分かれているコース。932m峰━外輪山の間は強い横風が吹き付けるので特に注意が必要です。

    932峰:標高932m

    浅緑の小路:一面にサラダグリーンのシモフリゴケや地衣類が生えている幻想的な小路です。

    ミヤマハンノキの純林:お花畑方面のルートにはミヤマハンノキの純林があります。ミヤマハンノキは森林限界に生える植物です。東山コースなど他のコースにも多く生えています。

    【感想】吹き付ける横風に少し危険を感じます。

    西山コース

    コース概要:外輪山取付━西山のコース。眼下に苫小牧市街や太平洋を眺めながら歩けます。樽前山はドーム周辺から有毒な火山ガスを噴出しています。風向きによっては登山道まで流れることがあります。樽前山神社奥宮━西山の区間は立ち止まらないようにしましょう。コースが二股になっている部分があります。

    樽前山神社奥宮:山麓にほこらを設けて祀ったのが樽前神社の始めといわれています。山開き祭(毎年6月第2日曜日)、山納め祭(10月第1日曜日)。本宮は苫小牧市高丘にあります。

    立ち止まり禁止区間:樽前神社奥宮━西山の間は立ち止まらないようにしましょう。

    西山:標高993.8m。溶岩ドームの形がきれいに見えます。

    【感想】ただひたすら暴風に耐えました。二股に分かれている所は溶岩ドームに近い内側の道を歩くと、岩陰になって風を避けて歩くことができるのでおすすめです。ガスの噴出孔が近く、硫黄の臭いもしました。西山山頂は風が強くありませんでした。

    外輪山西コース

    コース概要:西山━外輪山北のコース。溶岩ドームから最も距離の近い所を通る道です。溶岩ドーム・支笏湖・羊蹄山・風不死岳の眺めを楽しみながら歩けます。樽前山は強風が吹く山ですが、このコースから西を見ると羊蹄山から樽前山の間に風を遮るものがないことがよく分かります。

    抜群の景色:コースの東に溶岩ドーム、西に羊蹄山・支笏湖があり、迫力と絶景に圧倒されること間違いなしでしょう。

    ガンコウランの群生:火山性植物であるガンコウランの群落があります。

    【感想】溶岩ドームの迫力を感じながら通りました。羊蹄山・支笏湖の方を見ると、現代の景色とは思えない、古代にタイムスリップしたような不思議な世界に来た感覚がしました。

    外輪山北コース

    コース概要:外輪山北━東山のコース。溶岩ドームからの噴気を見ることができます。稜線が美しく、開放感のある道です。遮るものがないので横風に注意してください。

    東山:樽前山の頂上です。標高1022m。晴れていれば360度の雄大な景色を堪能できます。

    外輪山の稜線:道の両側には何もありません。晴れた日は溶岩ドームと山麓の景色を贅沢に堪能ながら歩くことができます。風のある日は横風にあおられます。霧が出た時は道が見えなくなります。道から落ちないように注意して通る必要があります。

    霧が出た時:霧が出ると溶岩ドームはおろか登山道も見えません。

    クロゴケ:森林限界より上の日当たりの良い場所に生えているコケです。コケは湿気が好きなイメージがありますが、クロゴケは乾燥に強く、岩の上に生えています。

    【感想】稜線を歩くのが楽しいコースです。東山付近の斜面が少しきついです。

    錦岡コース

    運営者ごさくはまだ訪れたことがありません。

    樽前山の写真