アキタブキ

花(花序)はフキノトウと呼ばれ、山菜としてよく利用されます。雌雄異株のため、フキノトウはよく見ると白っぽい雌株と黄色っぽい雄株があります。フキノトウの雄株は、食べるとまれにアレルギー反応が起きて痒くなることがあります。

和名 アキタブキ(秋田蕗、秋田苳、秋田款冬、秋田菜蕗)、エゾブキ(蝦夷蕗、蝦夷苳、蝦夷款冬、蝦夷菜蕗)、オオブキ(大蕗、大苳、大款冬、大菜蕗)

英語名 Giant Japanese Butterbur

学名
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. ssp. giganteus (G.Nicholson) Kitam.

観察難易度 ★☆☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :キク亜科
属  :フキ属
種  :フキ
亜種 :アキタブキ

分布 日本、サハリン、朝鮮半島。日本国内では北海道、本州北部に分布する。

生育環境 やや湿った環境を好む。河川敷、住宅街の日影、林内等。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ1~2m。最大で3mになる。

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 長い地下茎を横に伸ばし、まばらに地上部を出して群生する。

 根出葉のみ。葉身は腎円形、長さ1.5m。荒い鋸歯縁。葉柄は中空。

 雌雄異株。総状に頭状花序をつける。筒状花のみで舌状花はない。雌花序は白色。雌花は花冠の先が5裂するものと、花冠が糸状のものがある。雄花序は黄白色。雄花はすべて先が5裂する。花期は3~5月。若い花序はフキノトウと呼ばれる。

果実 痩果。冠毛があり、風に乗って遠くへ運ばれる。

種子 —

見分けのポイント —

成分
フキノトキシン:発がん性がある。灰汁抜きをすることで食用になる。
バッケノライド:特有の苦味がある。

用途 葉柄と若い花序は食用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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