山地の日当たりの良い環境を好み、開けた岩場に生えていることが多いです。同属に、一面の花畑になるエゾエンゴサクや、園芸に使われるコリダリス(ケシ科キケマン属の総称)があります。

和名 エゾキケマン(蝦夷黄華鬘)

英語名 —

学名
Corydalis speciosa Maxim.
Corydalis maximowicziana Nakai
Corydalis nakaii Ishid.
Corydalis pterophora Ohwi
Corydalis speciosa var. ramosissima (Kom.) Kitag.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門:  被子植物門
無階級:真正双子葉類
目:  キンポウゲ目
科:  ケシ科
属:  キケマン属
種:  エゾキケマン

分布 日本、朝鮮半島、中国、ロシア南東部。日本では北海道、本州北部に分布する。

生育環境 山地。日当たりの良い環境を好む。開けた岩場に多い。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ40cm。

 地下に根茎がある。地上茎は地際から数本出す。

 互生。2回奇数羽状複葉。長さ10cm。

 総状花序。花弁は4個、黄色。上弁の後部が距になる。花期は5~6月。

果実 蒴果。長さ3cm。

見分けのポイント —

成分
プロトピン:アルカロイドの1種。鎮痛作用がある。
ビククリン:アルカロイドの1種。痙攣を誘発する。

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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