北海道に自生するユリ(ユリ科ユリ属の総称)はエゾスカシユリとクルマユリの2種のみです。エゾスカシユリは、花びら(花被片)同士が重ならず、向こうが透けて見えることからこの名があります。海岸に多いですが、山地の岩場でも時々見られます。

和名:エゾスカシユリ(蝦夷透かし百合)

英語名:Siberian lily

学名
Lilium pensylvanicum Ker Gawl.
Lilium bulbiferum ssp. dauricum Baker
Lilium dahuricum Reuthe
Lilium dauricum Ker Gawl.
Lilium dauricum var. bihoroanum M.Furuya
Lilium dauricum var. furuyanum M.Furuya
Lilium formosum Lem.
Lilium sachalinense Vrishcz
Lilium spectabile Link

観察難易度:★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :ユリ目
科  :ユリ科
属  :ユリ属
種  :エゾスカシユリ

生活環:多年草

形態:高さ20~100cm。分枝しない。

茎:直立する。分枝しない。白い綿毛が密生する。

葉:互生。葉身は披針形、長さ5~10cm。無柄。

花:茎頂に数個つく。上向きに咲く。径10~13cm。花被片は6個、橙色、濃橙色の斑点がある。花被片と花被片の間に隙間がある。

果実:蒴果。楕円形。

生育環境:海岸、山地。岩場、草地。

分布:日本、サハリン、ロシア東部、朝鮮半島、中国。日本は北海道、本州(北部)に分布する。

用途:観賞用

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

見分けのポイント:葉は互生する。花被片と花被片の間に隙間がある。

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