そのへんでよく見かける『タンポポ』は、ほとんどがこのセイヨウタンポポです。1904年、北アメリカから札幌市に野菜として持ち込まれ、その後日本中に広がりました。日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。食用、薬用、タンポポ茶として利用されています。
和名 セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)、タンポポ(蒲公英)
英語名 common dandelion, dandelion
学名
Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg. (1780)
Crepis taraxacum (L.) Stokes
Leontodon taraxacum L.
Leontodon vulgare Lam.
Taraxacum campylodes G.E.Haglund
Taraxacum dens-leonis Desf.
Taraxacum mexicanum DC.
Taraxacum retroflexum Lindl.
Taraxacum subspathulatum A.J. Richards
Taraxacum sylvanicum R. Doll
Taraxacum taraxacum (L.) H. Karst.
Taraxacum tenejapense A.J. Richards
Taraxacum vulgare Schrank
観察難易度 ★☆☆☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目 :キク目
科 :キク科
亜科 :タンポポ亜科
属 :タンポポ属
種 :セイヨウタンポポ
分布 原産地はヨーロッパ。日本を含む世界中に帰化している。
生育環境 日当たりが良く踏圧の高い環境に多い。道端、空き地、舗装の隙間、草地等。
生活環 多年草。
全体の特徴 ロゼット型。高さ5~25cm。
根 太い主根がまっすぐ下に伸びる。
茎 地上茎はない。花時に花茎を立ち上げる。
葉 根出葉のみ。倒披針形。全縁~羽状中裂~羽状全裂と変異が大きい。長さ20 ~30cm。
花 頭状花序。花序は径1~5cm。舌状花のみで筒状花はない。花冠は黄色。花期は主に4~6月だが、10月まで断続的に咲く。3倍体であり、受粉せずに種子を作る。
果実 痩果。
種子 —
見分けのポイント —
成分
カリウム:利尿作用がある。
タラキサシン:根に多く含まれる。白い乳液状。苦味がある。
ルテイン:花に多く含まれる。
イヌリン:根に多く含まれる。腸内環境を整える。
用途 葉、根は食用。根は煎じて飲用、特にタンポポコーヒー、タンポポ茶の材料。
法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):掲載
生態系被害防止外来種リスト(環境省):総合対策外来種(重点対策外来種)
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーA2
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