遷移の最初期に現れる植物で、最も過酷な環境に適応した種のひとつです。乾燥と貧栄養に極めて強く、高山の火山岩上で大群落を作ります。タカネスギゴケを見かけたら、その場所が草地や森林へと続く遷移の第一歩を踏み出しているとわかります。
和名:タカネスギゴケ(高嶺杉苔)
英語名:—
学名:Pogonatum sphaerothecium
観察難易度:★★★★☆
分類:マゴケ植物門、スギゴケ綱、スギゴケ目、スギゴケ科、スギゴケ属
生活環:多年草
形態:高さ1~3cm。分枝しない。
葉:披針形。長さ4~5mm。芒はない。硬い。乾くと葉の先側半分の縁が折りたたまれ、葉全体が茎にすぼまるように接する。
胞子体:蒴は球形~卵形、横向きかやや垂れ下がってつく、大きく目立つ。柄は長さ8~9mm。
生育環境:日当たりの良い火山岩の表面。高山のガレ場等。
分布:日本、中国、朝鮮半島、シベリア。日本国内では北海道、本州に分布する。
用途:—
法規制等:—
見分けのポイント:葉は芒がない。乾くと葉の先側半分の縁が折りたたまれ、葉全体が茎にすぼまるように接する。