葉の付け根に細長く鋭い棘があります。これは葉が変化したもの(葉針)で、3本ずつつきます。葉の縁にも棘状の細鋸歯があります。これらのことからヘビが登ることができないという意味でヒロハノヘビノボラズ(広葉蛇不登)の名がつきました。葉の幅が広くないヘビノボラズは本州、九州に分布しています。同属のセイヨウメギの果実は、バーベリー、またはゼレシュクの名で食用にされています。
和名:ヒロハノヘビノボラズ(広葉蛇不登、広葉蛇不上)、オオバノヘビノボラズ(大葉蛇不登、大葉蛇不上)、タイリクヘビノボラズ(大陸蛇不登、大陸蛇不上)
英語名:Amur barberr
学名:Berberis amurensis var. japonica
観察難易度:★★★★☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、キンポウゲ目、メギ科、メギ属
生活環:落葉樹
形態:低木。高さ1~3m。節ごとに3本ずつ棘がある。
樹皮:灰褐色。浅く縦に裂ける。
葉:互生。枝先で束生する。倒卵形~長楕円状さじ形。長さ3~10cm。棘状細鋸歯縁。基部は細長い楔形。
棘:節ごとに3本ずつつく。葉が変化したもの。
花:総状花序。花序は長さ4~7cm。花弁は径6mm、淡黄色。花期は5~6月。
果実:液果。楕円形。長さ1cm。赤色。9~10月に成熟する。
生育環境:蛇紋岩地帯に多い。
分布:日本、朝鮮半島、アムール川流域。日本は全土に分布する。
用途:観賞用。薬用。
法規制等:絶滅危惧II類(石川県レッドデータブック)
見分けのポイント:—