マツタケが生える木として有名です。アカマツは、遠目にも鮮やかな赤茶色の樹皮が目立ちますが、これは人為的に古い樹皮を剥いだものです。本来の樹皮はもう少し暗い色をしています。
和名 アカマツ（赤松）、メマツ（雌松）、オンナマツ（女松）
英語名 apanese red pine, Japanese pine, Korean red pine
学名
Pinus densiflora Siebold & Zucc.
Pinus densiflora f. brevifolia (Liou & Q.L.Wang) Kitag.
Pinus densiflora ssp. funebris (Kom.) Silba
Pinus densiflora f. liaotungensis (Liou & Q.L.Wang) Kitag.
Pinus densiflora f. nigricorticalis Q.L.Wang
Pinus densiflora var. zhangwuensis S.J.Zhang, C.X.Li & X.Y.Yuan
Pinus densiflora ssp. zhangwuensis (S.J.Zhang, C.X.Li & X.Y.Yuan) Silba
Pinus funebris Kom.
Pinus japonica Forbes
Pinus scopifera Miq.
Pinus sylvestris ssp. densiflora (Siebold & Zucc.) Vorosch.
Pinus sylvestris var. sylvestriformis (Taken.) W.C.Cheng & C.D.Chu
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 ：裸子植物門
綱 ：マツ綱
目 ：マツ目
科 ：マツ科
属 ：マツ属
種 ：アカマツ
分布 日本、ロシア沿海地方、朝鮮半島。日本国内では本州、四国、九州に分布する。北海道南部に移入され定着している。
生育環境 日当たりが良く痩せた土地を好む。典型的な先駆植物。
生活環 常緑樹。
全体の特徴 高さ20～30m。
根 マツタケが着生して菌根を作る。
幹 樹皮は赤褐色。上部は赤味が強い。下部でも人為的に剥がされて鮮やかな赤茶色をしていることが多い。
葉 葉身は針状、長さ7～12cm。2本一束でつく。断面は半月形で平たい部分はない。葉はあまり捻じれずまっすぐで、2本の葉の先は揃う。葉の気孔線は目立たない。
花 雌雄異花。雌花は新枝の先端につく。雄花は新枝の付け根付近につく。
球果 成熟に約1年半かかるため、裂開した球果は、昨年伸びた枝の付け根につくことになる。
種子 —
見分けのポイント
北海道で見られるマツ科マツ属のうち、葉が2本一束でつくのは、主に以下の6種。
・モンタナマツ：幹は下から分岐し、一部は地を這う。高さ3m程にしかならない。
・バンクスマツ：幹は直立し、高さ20m。球果は、裂開せずやや湾曲して、長く樹上に残る。
・クロマツ：幹は直立し、高さ10ｍ。樹皮は黒灰色。葉は長さ6～12cm。球果は成熟に1年半かかり、受粉の翌年の秋に裂開する。
・ヨーロッパクロマツ：幹は直立し、高さ20m。樹皮は黒灰色。葉は長さ8～15cm。球果は成熟に2年かかり、受粉の翌々年に裂開する。
・アカマツ：幹は直立し、高さ20～30m。樹皮は上部で赤味を帯び、下部でも人為的に剥がされて鮮やかな赤茶色をしていることが多い。葉は長さ7～12cm。葉の断面は半月形で平たい部分はない。葉はあまり捻じれずまっすぐで、2本の葉の先は揃う。葉の気孔線は目立たない。球果は成熟に1年半かかり、受粉の翌年の秋に裂開する。
・ヨーロッパアカマツ：幹は直立し、高さ20～30m。樹皮は上部で赤味を帯び、下部でも人為的に剥がされて鮮やかな赤茶色をしていることが多い。葉は長さ4～7cm。葉の断面は半月形だが平たい部分もある。葉は途中で捻じれて少し曲がり、2本の葉の先は揃わないことも多い。白い気孔線が目立つ。球果は成熟に2年かかり、受粉の翌々年の春に裂開する。
成分 —
用途 庭園樹、公園樹、街路樹。建築材、器具材。マツタケの共生相手として重要。
法規制等
環境省レッドデータブック2014（環境省）：なし
北海道レッドデータブック2001（北海道）：なし
文化財保護法（日本）：なし
北海道文化財保護条例（北海道）：なし
世界の侵略的外来種ワースト100（国際自然保護連合）：なし
日本の侵略的外来種ワースト100（日本生態学会）：なし
外来生物法（日本）：なし
生態系被害防止外来種リスト（環境省）：なし
北海道ブルーリスト2010（北海道）：なし
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