漢字で馬酔木と書きます。漢字クイズによく出題されていますね。全体にグラヤノトキシン等の毒があり、ウマが食べると酔っぱらったようにふらついてしまいます。花の蜜も有毒なため、アセビの蜜が混入した蜂蜜は食べられません。
和名 アセビ(馬酔木、梫木)、アシビ、アセボ、ウマクワズ(馬食わず)、シカクワズ(鹿食わず)、ウシクワズ(牛食わず)
生薬名 馬酔木(ばすいぼく)
アイヌ語名 —
英語名 Japanese andromeda, Japanese pieris
学名
Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don
Andromeda japonica Thunb.
Lyonia polita (W.W.Sm. & Jeffrey) Chun
Lyonia popowii (Palib.) Chun
Pieris japonica ssp. taiwanensis (Hayata) Hatus.
Pieris japonica var. taiwanensis (Hayata) Kitam.
Pieris polita W.W.Sm. & Jeffrey
Pieris popowii Palib.
Pieris taiwanensis Hayata
観察難易度 ★★★☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
目 :ツツジ目
科 :ツツジ科
亜科 :スノキ亜科
属 :アセビ属
種 :アセビ
分布 日本、中国、台湾。日本国内では北海道と沖縄を除く、本州(山形と宮城以南)、四国、九州に分布する。
生育環境 北海道では人為的に植えられる。
生活環 常緑樹。
全体の特徴 高さ2~4m。
根 —
幹 よく分枝する。樹皮は縦に細かく裂ける。
葉 互生。ほとんどの場合、枝先に束生する。葉身は倒披針形、長さ3~8cm。やや厚みがある。光沢がある。
花 複総状花序。花序は下垂する。花冠は壺状、長さ7mm。花冠の色は白色。他にピンクや赤色の品種が作られている。花期は5月。
果実 蒴果。扁球形。径5mm。上を向いてつく。9~10月に成熟する。
種子 —
見分けのポイント 花期にはとても多くの花が咲き、花序は下垂する。
成分
グラヤノトキシン:全体に含まれる。不整脈を引き起こす。
用途 庭園樹、公園樹。盆栽。葉と若枝は薬用。
法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし
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