アジサイに近縁の蔓植物です。蔓性アジサイのツルアジサイによく似ていますが、イワガラミは白い萼が1個ずつつきます。

和名 イワガラミ(岩絡)、ユキカズラ(雪葛)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 Japanese hydrangea vine

学名
Hydrangea hydrangeoides (Siebold & Zucc.) Bernd Schulz
Hydrangea taquetii H.Lév.
Schizophragma hydrangeoides Siebold & Zucc.
Schizophragma hydrangeoides f. concolor (Hatus.) H.Ohba
Schizophragma hydrangeoides f. molle (Honda) H.Hara ex H.Ohba
Schizophragma hydrangeoides var. taquetii (H.Lév.) J.M.H.Shaw
Schizophragma hydrangeoides var. ullungdoense J.M.H.Shaw
Schizophragma hydrangeoides var. yakushimense J.M.H.Shaw

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
目  :ミズキ目
科  :アジサイ科
属  :イワガラミ属
種  :イワガラミ

分布 日本、朝鮮半島。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 林内。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 幹が蔓状になる蔓植物。幹から気根を出し、他の樹木や岩に絡みついて高く伸びる。地面を覆うこともある。

 蔓状の幹から気根を出す。

 蔓状になる。樹皮は灰褐色。薄く細かく剥がれる。

 対生。葉身は広卵形、長さ5~12cm。鋭鋸歯縁。葉柄は3~11cm。

 散房花序。花序の中心には両性花が多数、外縁にはまばらに装飾花がある。装飾花には1個の萼片がある。萼片は長さ2~3cm、白色。花期は6~7月。

果実 蒴果。倒円錐形。長さ5mm。10稜がある。10月に成熟する。

種子 —

見分けのポイント
北海道に自生するアジサイ科のうち、蔓性のものは以下の2種。
ツルアジサイ:装飾花の萼片は4個。樹皮は大きく剥がれる。
・イワガラミ:装飾花の萼片は1個。樹皮は細かく剥がれる。

成分 —

用途 壁面緑化。ガーデニングではアーチに使われる。

法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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