葉が広いタイプのヤナギです。明るい林等でよく見られます。満開の時期はほんの数日ですが、花が少ない早春の北海道で大変な存在感があります。

和名:エゾノバッコヤナギ(蝦夷山猫柳)、エゾノヤマネコヤナギ(蝦夷山猫柳)、マルババッコヤナギ(円葉山猫柳)

学名:Salix hultenii var. angustifolia

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、バラ類、真正バラ類I、キントラノオ目、ヤナギ科、ヤナギ属

生活環:落葉樹

形態:高木。高さ15m。

根:地面に接する枝の芽から容易に発根する。

樹皮:若枝や細い幹は緑色を帯び、皮目がある。太い幹は灰黒色、縦に裂ける。

葉:互生。楕円形~長楕円形。長さ8~15cm。全縁または鈍鋸歯縁。裏面には毛を密生する。

花:雌雄異株。花期は3月下旬4~5月。葉より先に展開する。雌花序は緑白色、長さ2~4cm。雄花序は黄色い葯が目立つ。

果実:果序は長さ7cm。5~6月に成熟する。綿毛があり、風にのって遠くへ飛ばされる。

生育環境:日当たりの良い環境を好む。明るい林、草地等。

分布:北海道、南千島、アジア東部

用途:花材。まな板。護岸用。