絡まりながら生い茂る様子からムグラ(古い言葉で「茂み」のこと)の名があります。亜高山の樹林下で時々小さな茂みを作っているのが見られます。同属に、百花蛇舌草(ヒャッカジャゼツソウ)の名で漢方薬に用いられるフタバムグラがあります。

和名:エゾノヨツバムグラ(蝦夷四つ葉葎)

英語名:Kamchatka bedstraw, boreal bedstraw

学名:Galium kamtschaticum var. kamtschaticum

観察難易度:★★★★☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、真正キク類I、リンドウ目、アカネ科、ヤエムグラ属

生活環:多年草

形態:匍匐型または分枝型。高さ10~20cm。

茎:4稜がある。

葉:対生だが、葉と同形の托葉が2個あり4輪生に見える。円形~広楕円形。長さ3cm。先端は微突端。短毛がある。くすんだ緑色。3脈が目立つ。

花:径3mm。花冠は4裂、白色。花期は6月中旬~8月。

果実:鉤状の毛が密生する。

生育環境:亜高山の樹林下。

分布:日本、千島列島、サハリン、朝鮮半島、ウスリー、カムチャツカ半島、北アメリカ。日本国内では北海道、本州(中部以北)に分布する。

用途:—

法規制等:—

見分けのポイント:葉は4輪生状、先はあまり尖らない。茎に4稜がある。