沢沿いや湿地で比較的よく見られます。葉がフキ(キク科フキ属)に似ることからヤチブキとも呼ばれます。葉、茎、花は山菜として食用になります。

和名 エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)、ヤチブキ(谷地蕗、谷地苳、谷地款冬、谷地菜蕗)

英語名 —

学名 Caltha palustris var. barthei

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
目  :キンポウゲ目
科  :キンポウゲ科
属  :リュウキンカ属
種  :リュウキンカ
変種 :エゾノリュウキンカ

分布 日本、千島列島、サハリン、ウスリー、朝鮮半島。日本は北海道、本州北部に分布する。

生育環境 低地~高山。沢沿い、湿った林、湿地、ごく浅い水場。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ50~80cm。全草無毛。

 走出枝はない。

 互生。葉身は腎形、ただし基部左右の張り出し部が重なり合い、円形に見える。鋸歯縁。

 集散花序。小花は6~8個、径3~4cm。花弁はない。萼片は黄色、5個。雌蕊は普通10個以上。花期は5~7月。

果実 袋果。

種子 —

見分けのポイント 花は花序に6~8個つく。雌蕊は普通10個以上。葉は鋸歯縁。走出枝はない。リュウキンカは、花は2~4個つく。雌蕊は普通10個以下。葉は鋸歯縁。走出枝がない。エンコウソウは、花は1~3個つく。葉の鋸歯は目立たない。走出枝がある。

成分 —

用途 観賞用。葉、茎、花を食用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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