少し湿った草地に生える蔓植物です。アイヌにも利用された薬草で、紅更紗(べにさらさ)の生薬名で流通しています。同属にはスイートピーがあります。
和名 エゾノレンリソウ(蝦夷の連理草)、コレンリソウ(小連理草)、セイヨウレンリソウ(西洋連理草)、ヤチエンドウ(谷地豌豆)、ヒメレンリソウ(姫連理草)
生薬名 紅更紗(べにさらさ、べにざらさ)
アイヌ語名 パシクラル、パシクルハル
英語名 —
学名
Lathyrus palustris L.
Orobus palustris (L.) Rchb.
Pisum palustre (L.) E.H.L.Krause
観察難易度 ★★★★☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I(マメ類)
目 :マメ目
科 :マメ科
属 :レンリソウ属
種 :エゾノレンリソウ
分布 北半球に広く分布する。日本国内では、北海道、本州(中部、北部)に分布する。
生育環境 湿地、湿った草地。
生活環 多年草。
全体の特徴 高さ30~80cm。蔓性。巻きひげで他の植物等に絡み、もたれかかるようにして伸びる。
根 —
茎 狭い翼がある。
葉 互生。偶数羽状複葉。側小葉は3~4対。小葉は長楕円形、長さ2~4cm。複葉の先端は分枝する巻きひげとなる。目立つ托葉が2個ある。
花 蝶形花。長さ2cm。花弁は紅紫色~淡紅紫色。花期は6~9月。
果実 豆果。広線形。
種子 —
見分けのポイント 湿地や湿った草地に生える。葉は偶数羽状複葉で、先端は分枝する巻きひげとなる。茎には狭い翼がある。
成分 —
用途 薬用。
法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし
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