葉の形がカメの甲羅に似ているとしてオオカメノキ(大亀の木)の名があります。林内でごく普通に見られます。花は一見するとエゾアジサイ(アジサイ科アジサイ属)等に似ていますが、装飾花はエゾアジサイが4裂するのに対してオオカメノキは5裂します。果実は初め赤色ですが成熟すると黒色に変わるため、1株に2色の果実がついていることがよくあります。

和名:オオカメノキ(大亀の木)、ムシカリ(虫狩)

英語名:—

学名:Viburnum furcatum

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、真正キク類II、マツムシソウ目、レンプクソウ科、ガマズミ属

生活環:落葉樹

形態:低木。高さ2~5m。

樹皮:小さな皮目がまばらにある。裂けない。

葉:対生。円心形~卵円形。長さ10~15cm。基部は心形。鈍鋸歯縁。秋に紅葉する。

花:平たい散房花序。花序の中央に両性花、外周に装飾花をつける。両性花は径6mm。装飾花は径3cm、花冠は5裂、白色。花期は5~6月。

果実:楕円形。長さ8mm。初めは赤色、後に黒色に変わる。10月に成熟する。

冬芽:裸芽。葉芽では葉脈が目立つ。

生育環境:林内。

分布:日本、朝鮮半島、サハリン、千島列島。日本は全国に分布する。

用途:公園樹

法規制等:—

見分けのポイント:葉は対生、ほぼ円形。冬芽は裸芽、葉脈が目立つ。

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