特定外来生物に指定されており、その中でも北海道では最も勢力を拡大している印象があります。種子を大量に生産するため1株あると爆発的に増え、引き抜かれても根茎が残っていれば再生します。種子は休眠性があるため、根絶したように見えても数年後に発芽することができます。外来生物法で栽培や運搬が禁止されています。所属するキク科オオハンゴンソウ属には観賞用の花が多く含まれ、それらはルドベキアの名で流通しています。

和名 オオハンゴンソウ(大反魂草)、ルドベキア

英語名 cutleaf coneflower

学名
Rudbeckia laciniata var. laciniata L.
Helianthus laciniatus (L.) E.H.L.Krause
Rudbeckia digitata Mill.
Rudbeckia laciniata var. digitata (Mill.) Fiori
Rudbeckia laciniata var. gaspereauensis Fernald
Rudbeckia laciniata var. hortensia L.H.Bailey
Rudbeckia quinata Mill.
Tithonia laciniata (L.) Raeusch.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :キク亜科
属  :オオハンゴンソウ属
種  :オオハンゴンソウ

分布 原産地は北アメリカ。日本を含む東アジア、西アジア、ヨーロッパ、南アメリカ等に帰化している。

生育環境 日当たりの良い環境を好む。道端、河原、鉄道沿線、林縁、空き地、林道沿い等。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ2m。根茎から地上部を多数叢生し、群生する。

 地下に根茎がある。地上茎は叢生する。

 互生。葉身は単葉~羽状に7深裂、長さ8~50cm。下部の葉ほど大きく、裂け方が深い。荒い鋸歯縁。短い剛毛がありざらつく。

 頭状花序。花序は径8cm。筒状花と舌状花がある。花序中心にある筒状花群は半球形に盛り上がる。舌状花は8~12個。舌状花の花冠は黄色。花期は7月下旬~9月。

果実 痩果。長さ5~6mm。4稜がある。冠毛は癒着して突起に変化している。

種子 —

見分けのポイント 下部の葉は羽状深裂。葉は短い剛毛がありざらつく。頭状花序の中心は半球形に盛り上がる。

成分 —

用途 かつては観賞用に栽培されたが、現在は外来生物法で栽培が禁じられている。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):特定外来生物
生態系被害防止外来種リスト(環境省):総合対策外来種(緊急対策外来種)
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーA2

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