オリエンタルポピーの名で流通し、観賞用に栽培されています。麻薬の原料になるために栽培が禁止されているハカマオニゲシ(ケシ科ケシ属)とよく似ていますが、オニゲシは萼片の毛が伏せずに立ち上がること等から見分けられます。

和名 オニゲシ(鬼芥子、鬼罌粟)、オリエンタルポピー

英語名 Oriental poppy

学名
Papaver orientale L.
Papaver dzeghamicum Medw.
Papaver grandiflorum Moench
Papaver lateritium ssp. monanthum (Trautv.) Kadereit
Papaver monanthum Trautv.
Papaver paucifoliatum (Trautv.) Fedde

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
目  :キンポウゲ目
科  :ケシ科
属  :ケシ属
種  :オニゲシ

分布 原産地はアルメニア、イラン北東部、トルコ。日本に帰化している。

生育環境 日当たりの良い砂礫地を好む。堤防、河川敷等。人為的に植えられる。

生活環 多年草。秋に発芽し、冬はロゼットで越冬し、春に開花・結実し、夏は休眠する。園芸では秋蒔き一年草として扱われることが多い。

全体の特徴 高さ1m。全草に白い剛毛が多い。

 白い剛毛が密生する。

 互生。奇数羽状深裂、長さ15~40cm。白い剛毛が密生する。

 径10~15cm。花弁は橙色で基部に黒色の斑紋があるものが多い。花弁は白色、サーモンピンク、朱色、赤色等の品種が作られている。萼片には開出毛が密生する。苞葉は0~5個。花期は6月。

果実 蒴果。

見分けのポイント 萼片には開出毛が密生する。苞葉の数は0~5個。

成分
テバイン:阿片の成分のひとつ。品種によって含む場合がある。

用途 観賞用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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