ナラタケに寄生する、完全な菌従属栄養植物です。葉も葉緑素もなく、全体に黄褐色です。天麻(てんま)の名で生薬として利用されています。

和名 オニノヤガラ(鬼の矢柄)

生薬名 天麻(てんま)

アイヌ語名 ウニンテク、ウニンテプ

英語名 —

学名
Gastrodia elata Blume
Gastrodia elata f. alba S.Chow, Acta Bot. Yunnan. 5: 366 (1983)
Gastrodia elata f. flavida S.Chow, Acta Bot. Yunnan. 5: 366 (1983)
Gastrodia elata f. glauca S.Chow, Acta Bot. Yunnan. 5: 365 (1983)
Gastrodia elata var. obovata Yue J.Zhang, Acta Bot. Boreal.-Occid. Sin. 30: 1277 (2010)
Gastrodia mairei Schltr., Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 12: 105 (1913)
Gastrodia viridis Makino, Bot. Mag. (Tokyo) 16: 178 (1902)

観察難易度 ★★★★☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :ラン科
亜科 :セッコク亜科
属  :オニノヤガラ属
種  :オニノヤガラ

分布 東アジアに広く分布する。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 低地、低山。林内、林縁。

生活環 多年草。

全体の特徴 ナラタケに寄生する、完全な菌従属栄養植物。高さ1m。葉は鱗状に退化し、葉緑素をもたない。全体に黄褐色。

 —

 直立する。分枝しない。

 鱗状。葉緑素はない。

 総状花序。萼片と側花弁が合着して壺形の花冠となる。花冠の色は黄褐色。花期は6~7月。

果実 蒴果。倒卵状長楕円形。

種子 —

見分けのポイント —

成分 —

用途 薬用。

法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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