北海道に自生する樹木の中でも最も早く開花するものの一つです。葉の展開より先に花だけを咲かせるため、まだ花の少ない時期に大変よく目立ちます。

和名:キタコブシ(北辛夷)

英語名:—

学名:Magnolia kobus var. borealis

観察難易度:★★☆☆☆

分類
門:  被子植物門
無階級:モクレン類
目:  モクレン目
科:  モクレン科
属:  モクレン属
種:  コブシ
変種: キタコブシ

生活環:落葉樹

形態:高木。高さ20m。

葉:互生。広倒卵形。長さ10~17cm。急鋭尖頭。全縁。比較的太い幹からも出る。

花:径12cm。花弁は6枚、白色。花期は4~5月。葉に先駆けて展開する。北海道の在来の木本で最も早く開花する。

果実:袋果。紅色。10月に成熟し裂開する。種子が成熟する部位は肥大し、成熟しない部位は肥大しないため、どの胚珠が受粉するかによって果実は様々な形になる。種子は朱色。

冬芽:長い絹毛に包まれる。花芽は長さ2~2.5cm、狭卵形、ふっくらとしている。葉芽は長さ1~1.5cm、披針形。

生育環境:山地。沢沿い等。

分布:日本固有種。北海道、本州中部以北。

用途:公園樹、街路樹。家具材、器具材。蕾を乾燥させたものは辛夷(しんい)と呼ばれ薬用になる。

法規制等:—

見分けのポイント:—

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