内皮(樹皮の内側にある)が黄色いことからキハダの名があります。魚のキハダとは無縁ですが、こちらもヒレが黄色であることから名づけられています。北海道在来種のうち、数少ない対生で奇数羽状複葉の木本です。

和名:キハダ(黄檗、黄蘗、黄膚、黄柏)、シコロ

英語名:Amur cork tree

学名:Phellodendron amurense

観察難易度:★★★☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、バラ類、真正バラ類II、ムクロジ目、ミカン科、キハダ属

生活環:落葉樹

形態:高木。高さ25m。

樹皮:縦に裂ける。内皮は黄色。

葉:対生。奇数羽状複葉。長さ20~40cm。小葉は卵状長楕円形、先は尖る、長さ5~10cm、不整の鈍鋸歯縁、主脈に白色の毛がある。側小葉は2~6対。

花:雌雄異株。円錐花序。花期は6~7月。

果実:球形。黒色。径8~10mm。9~10月に成熟する。

生育環境:林内。

分布:日本、朝鮮半島、中国、アムール川流域、ウスリー。日本は全土に分布する。

用途:内皮は黄柏と呼ばれ薬用になる。公園樹。器具材。