果実が服にくっつく所謂『くっつき虫』のうち、人家周辺に多いのがゴボウ、林に多いのがキンミズヒキです。葉はかなり特徴的な奇数羽状複葉で、大きな小葉と小さな羽片が交互に並んでいます。ミズヒキ(タデ科)とは近縁ではありません。
和名 キンミズヒキ(金水引)、リュウゲソウ(龍牙草)、ヒッツキグサ(引っ付き草)、シシヤキグサ、クソボコリ
生薬名 竜牙草(りゅうがそう)、仙鶴草(せんかくそう)
アイヌ語名 セタハイ、ライタ、ライタムン、キナライタ
英語名 —
学名
Agrimonia pilosa Ledeb. var. japonica (Miq.) Nakai
Agrimonia pilosa Ledeb. subsp. japonica (Miq.) H.Hara
Agrimonia japonica (Miq.) Koidz.
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I(マメ類)
目 :バラ目
科 :バラ科
亜科 :バラ亜科
属 :キンミズヒキ属
種 :キンミズヒキ
分布 日本、南千島、サハリン、ウスリー、朝鮮半島、中国、インドシナ半島。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。
生育環境 低地~山地。林縁、原野、道端、登山道沿い。
生活環 多年草。
全体の特徴 高さ1m。全体に毛が多い。
根 —
茎 毛が多い。
葉 互生。特殊な奇数羽状複葉。側小葉の間に羽片がある。小葉と羽片は大きな鋸歯縁。側小葉は2~4対。
花 総状花序。花弁は5個、黄色。花期は7~9月。
果実 副萼片が変形した鈎針が多数あり、衣服や動物に引っかかって遠くへ運ばれる。
種子 —
見分けのポイント 葉は特殊な奇数羽状複葉。側小葉の間に羽片がある。
成分 —
用途 薬用。
法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし