ニンニクに似た香りがある、大人気の山菜です。ニンニク、ネギ、ニラ等とは同属で、香りの主成分はいずれもアリシンです。アリシンには殺菌作用があります。

和名 ギョウジャニンニク(行者大蒜、行者葫)、キトビロ、キトピロ、キトビル(キト蒜)、ヤマビル(山蒜)、ヤマニンニク(山大蒜、山葫)、アイヌネギ(アイヌ葱)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 —

学名
Allium victorialis L. ssp. platyphyllum Hultén
Allium latissimum Prokh.
Allium ochotense f. variegatum (Nakai ex T.Mori) Nakai
Allium victorialis var. asiaticum Nakai
Allium victorialis var. platyphyllum (Hultén) Makino
Allium victorialis var. variegatum Nakai ex T.Mori
Allium victorialis f. variegatum (Nakai ex T.Mori) S.O.Yu, W.T.Lee & S.Lee
Allium wenchuanense Z.Y.Zhu

観察難易度 ★★★★☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :ヒガンバナ科
亜科 :ネギ亜科
属  :ネギ属
種  :ギョウジャニンニク
亜種 :ギョウジャニンニク

分布 日本、朝鮮半島、中国、サハリン、千島列島、アリューシャン列島(アッツ島のみ)。日本国内では北海道、本州(近畿以北)に分布する。

生育環境 山地。明るい林内、草地、岩場。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ40~60cm。全体にニンニクに似た香りがある。

 —

 地上茎は花茎のみ。地下に鱗茎がある。

 根出葉のみで茎葉はない。葉身は楕円形、長さ15cm。

 散形花序。花序は球形。花被片は6個、白色、裏面は淡紅色を帯びる。花期は6~7月。

果実 蒴果。

種子 —

見分けのポイント 全体にニンニクに似た香りがある。

成分
アリシン:葉が折られる等して組織が傷つくと生成される。ニンニク臭がある。殺菌作用がある。

用途 若葉は食用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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