シダレヤナギに似て、世界三大美人の楊貴妃に愛されたため、ギョリュウ(御柳)の名があります。恐竜時代の海棲爬虫類『魚竜』とは関係ありません。ごく稀に植えられていることがあります。

和名 ギョリュウ(御柳、檉柳)、タマリスク(tamarisk)、サツキギョリュウ(五月御柳)、サンシュンリュウ(三春柳)、ウシ(雨師)

生薬名 西河柳(せいかりゅう)

アイヌ語名 —

英語名 tamarisk, Juniper tamarix, salt cedar, taray

学名
Tamarix chinensis Lour.
Tamarix caspica Dippel
Tamarix elegans Spach
Tamarix gallica var. chinensis (Lour.) Ehrenb.
Tamarix japonica Dippel
Tamarix juniperina Bunge
Tamarix plumosa Carrière

観察難易度 ★★★★☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
目  :ナデシコ目
科  :ギョリュウ科
属  :ギョリュウ属
種  :ギョリュウ

分布 原産地は中国。

生育環境 北海道では人為的に植えられる。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 細い枝に鱗片葉がつき、枝垂れる。遠目にはシダレヤナギ、近づくとヒノキ等の針葉樹に見える。高さ5~7m。塩生植物。

 —

 樹皮は灰褐色、縦に深く裂ける。枝には塩腺があり塩分を排出する。

 互生。鱗片葉。葉身は長さ1cm。塩腺があり塩分を排出する。

 複総状花序。花径4mm。花弁は5個、淡紅色。花期は6月と8月の2回、または1回。

果実 蒴果。径3mm。3裂する。

種子 冠毛があり、風に乗って飛ぶ。

見分けのポイント —

成分 —

用途 庭園樹、公園樹。生垣。花材。葉のついた枝は薬用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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