ちぎると黄色い乳液が出て、触れるとかぶれることがあります。葉の形は特徴的で、複雑に切れ込んでおり、見分けは容易です。

和名:クサノオウ(草黄、草の黄、瘡王、瘡の王、草王、草の王)、イボクサ(疣草)、タムシグサ(田虫草)、ヒゼングサ(皮癬草)、チドメグサ(血止草)

英語名:greater celandine, nipplewort, swallowwort, tetterwort

学名
Chelidonium majus L. var. asiaticum (Hara) Ohwi
Chelidonium cavaleriei H.Lév.
Chelidonium dahuricum DC.
Chelidonium grandiflorum DC.
Chelidonium haematodes Moench
Chelidonium laciniatum Mill.
Chelidonium luteum Gilib. nom. inval.
Chelidonium murale P.Renault
Chelidonium olidum Tarscher. ex Ott
Chelidonium quercifolium Willemet
Chelidonium ruderale Salisb.
Chelidonium umbelliferum Stokes

観察難易度:★★☆☆☆

分類
門:  被子植物門
無階級:真正双子葉類
目:  キンポウゲ目
科:  ケシ科
属:  クサノオウ属
種:  クサノオウ

生活環:越年草。

形態:直立型。高さ50cm。ちぎると黄色い乳液が出て、触れるとかぶれることがある。全草が柔らかい。

茎:粉白色を帯びる。初め白毛を密生するが後に脱落する。

葉:互生。特徴的な1~2回羽状深裂。長さ10cm。裏面は灰白色。

花:径2.5cm。花弁は4個。萼片は開花時に脱落する。

果実:蒴果。細長い円柱形。長さ4~5cm。

生育環境:低地。やや明るく、やや湿った環境を好む。道端、舗装の隙間、林縁。

分布:東アジアの温帯~冷帯に広く分布する。日本国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:薬用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

見分けのポイント:葉は特徴的な1~2回羽状深裂。

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