北海道の黄色いランのうち、一番よく見かけるのがコケイランです。林の少し湿った所に生えています。葉が蕙(けい、シランなどのこと)に似て小型であることから、コケイラン(小蕙蘭)の名があります。

和名 コケイラン(小蕙蘭)、ササエビネ(笹海老根)

生薬名 —

アイヌ語名 ニマクコトゥク

英語名 common oreorchis

学名
Oreorchis patens (Lindl.) Lindl.
Corallorhiza patens Lindl.
Diplolabellum confluens (Hand.-Mazz.) Garay & W.Kittr.
Diplolabellum coreanum (Finet) F.Maek.
Oreorchis coreana Finet
Oreorchis gracilis Franch. & Sav.
Oreorchis gracillima (Hayata) Schltr.
Oreorchis lancifolia A.Gray
Oreorchis patens var. coreana (Finet) M.Kim
Oreorchis patens ssp. coreana (Finet) Y.N.Lee
Oreorchis patens var. gracillima (Hayata) S.S.Ying
Oreorchis setschuanica Ames & Schltr.
Oreorchis yunnanensis Schltr.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :ラン科
亜科 :セッコク亜科
属  :コケイラン属
種  :コケイラン

分布 日本、サハリン、カムチャツカ半島、ウスリー、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 やや湿った林内。

生活環 多年草。常緑。

全体の特徴 高さ40cm。

 —

 地下に偽球茎がある。地上茎は花茎のみ。

 根出葉のみ。1年間に2個、まれに1個のみ出す。葉身は倒狭披針形~線状倒披針形。並行脈が目立つ。

 総状花序。萼片と側花弁は黄色、披針形。唇弁は白色で斑点がある。花期は6~7月。

果実 蒴果。紡錘形。長さ1.5cm。

種子 —

見分けのポイント 葉は2個のことが多い。並行脈が目立つ。花は全体が黄色。唇弁は白色で斑点がある。

成分 —

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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