春の七草のひとつとして七草粥の材料にされます。小鳥のエサとして栽培されます。単にハコベと言うと、コハコベを指す場合と、ミドリハコベ(ナデシコ科ハコベ属)と合わせた総称の場合があります。
和名:コハコベ(小繁縷、小蘩蔞)、ハコベ(繁縷、蘩蔞)、ハコベラ(繁縷、蘩蔞)
英語名:chickweed, common chickweed, chickenwort, craches, maruns, winterweed
学名:Stellaria media, Stellaria Apetala
観察難易度:★☆☆☆☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、ナデシコ目、ナデシコ科、ハコベ属、コハコベ
生活環:一年草または越年草。
形態:匍匐型。高さ10~20cm。
茎:地を這い、よく分枝する。先端は立ち上がる。緑色または赤紫色。有毛。
葉:対生。卵形~広卵形。長さ1~4cm。全縁。先は尖る。葉柄は、下部の葉では長いが、上部の葉ではほとんどない。
花:集散花序。小花は径6mm。花弁は5枚だが、2深裂するため10枚に見える。花柱は3個。雄蕊は1~7個。花期は長く、4月下旬~10月。
果実:卵形。長さ4〜5mm。6裂する。
種子:平たい球形。径1~1.2mm。イボ状突起が多数ある。
生育環境:道端等。
分布:日本を含む世界中の温帯。
用途:食用。特に七草粥の材料。
法規制等:—
見分けのポイント:ミドリハコベは葉が大きく、雄蕊は~10個。種子に尖ったイボ状突起が多数ある。