キウイフルーツの近縁種です。果実はキウイフルーツ同様にそのまま食べられる他、ジャム、ジュース、果実酒にされます。果実をつける両性株と、つけない雄株があります。同属に、ネコに好まれるマタタビがあります。

和名 サルナシ(猿梨)、シラクチカズラ(猿口葛)、シラクチヅル(猿口蔓)、コクワ(小桑)、コクワヅル(小桑蔓)、ベビーキウイ、ミニキウイ、キウイベリー、デザートキウイ、カクテルキウイ

英語名 hardy kiwi, Tore vine

学名
Actinidia arguta (Siebold & Zucc.) Planch. ex Miq.
Actinidia arguta f. platyphylla (A.Gray ex Miq.) H.Ohba
Actinidia arguta var. purpurea (Rehder) C.F.Liang ex Q.Q.Chang
Actinidia arguta f. rufinervis (Nakai) M.Kim
Actinidia arguta var. rufinervis Nakai
Actinidia chartacea Hu
Actinidia cordifolia Miq.
Actinidia japonica Nakai
Actinidia megalocarpa Nakai & Kitag.
Actinidia platyphylla A.Gray ex Miq.
Actinidia purpurea Rehder
Trochostigma argutum Siebold & Zucc.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
目  :ツツジ目
科  :マタタビ科
属  :マタタビ属
種  :サルナシ

分布 日本、南千島、サハリン、朝鮮半島、中国、台湾。北アメリカ等に帰化している。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 林内。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 幹が蔓になる蔓植物。

 横から見て右巻きの蔓になる。

 互生。楕円形~広楕円形、長さ5~12cm。基部は円形~やや心形。棘状鋸歯縁。光沢がある。

 両性花をつける両性株と、雄株がある。径1.5~2cm。花弁は5個、白色。花期は6~7月。

果実 液果。広楕円形。長さ2cm。先は尖らない。

種子 —

見分けのポイント
北海道に生育するマタタビ科は以下の3種。いずれも幹は横から見て右巻きの蔓になる。
サルナシ:葉は白くならない。果実は広楕円形、先は尖らない。
マタタビ:葉は夏に白くなる。果実は長楕円形、先は尖る。
ミヤママタタビ:葉は白くならない。果実は長楕円形、先は尖らない。

成分
ビタミンC:果実に含まれる。壊血病予防効果がある。
ビタミンE:果実に含まれる。抗酸化作用がある。

用途 果実は食用。またジャム、ジュース、果実酒の材料。盆栽。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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