キクではなくアネモネ(キンポウゲ科アネモネ属)の一種です。古い時代に中国から日本に持ち込まれました。北海道ではあまり野生化していないようです。茎を折ると出てくる汁は有毒で、かぶれることがあります。

和名 シュウメイギク(秋明菊)、キブネギク(貴船菊)、アキボタン(秋牡丹)

英語名 Chinese anemone, Japanese anemone, thimbleweed, windflower

学名
Anemone hupehensis var. japonica (Thunb.) Bowles & W. Stern
Anemone hupehensis (É.Lemoine) É.Lemoine
Anemone hupehensis f. alba W.T.Wang
Anemone japonica var. hupehensis É.Lemoine
Anemone matsudae (Yamam.) Tamura
Eriocapitella hupehensis (É.Lemoine) Christenh. & Byng

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
目  :キンポウゲ目
科  :キンポウゲ科
属  :イチリンソウ属
種  :シュウメイギク
変種 :シュウメイギク

分布 原産地は中国、台湾、ヒマラヤ。日本に帰化している。

生育環境 北海道では人為的に植えられる。まれに草地、空き地、道端に逸出していることがある。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ30~150cm。全草有毛。

 地下茎がある。地上茎は有毛。

 互生。有毛。厚みがある。柔らかい。根出葉は3出複葉、小葉は3中裂、長い柄がある。茎葉は3中裂、無柄または短い柄がある。

 花弁はない。萼片は、品種によって5~数10個ある。萼片の色は白色、ピンク、淡紫色、赤紫色等がある。花期は8~11月。

果実 痩果。めったに結実しない。

種子 —

見分けのポイント —

成分
ラヌンクリン:茎が折れる等して細胞が壊れると、有毒なプロトアネモニンに変化する。

用途 観賞用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーD

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