白玉の様な姿が可愛らしく、大変人気があります。これは本当の果実ではなく、花後に萼が膨らんだもので、偽果といいます。偽果を下から見ると隙間があり、5個の萼が結合している様子がよくわかります。偽果には湿布の匂いがあり、生食には向きませんが、果実酒等にされます。

和名:シラタマノキ(白玉の木)、シロモノ(白物)

英語名:—

学名:Gaultheria pyroloides

観察難易度:★★★★☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、ツツジ目、ツツジ科、シラタマノキ属

生活環:常緑樹

形態:低木。高さ20~30cm。

葉:互生。楕円形。長さ1.5~3cm。鈍鋸歯縁。葉脈は表側で窪み、裏側に突出する。硬い。光沢がある。

花:総状花序に1~6個が下向きにつく。花冠は壺状、長さ4mm、白色。花期は7~8月。

果実:萼が肥大して偽果をつくる。偽果は白色、時に淡紅白色、径1cm。湿布に使われるサリチル酸の匂いがある。9月に成熟する。

生育環境:高山

分布:日本、サハリン、千島列島、アリューシャン列島。日本国内では北海道、本州(鳥取県の大山、中部以北)に分布する。

用途:庭園樹、盆栽。果実酒。

法規制等:—

見分けのポイント:—

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