日本固有種です。北海道で絶滅危急種に指定されている他、日本各地で保護が進められています。花びらはなく、4枚の綺麗な萼があります。札幌市の手稲山や、白老町と壮瞥町にまたがるオロフレ山の大群落が有名です。

和名 シラネアオイ(白根葵)、ヤマフヨウ(山芙蓉)、ハルフヨウ(春芙蓉)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 Japanese wood poppy

学名
Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.
Glaucidium paradoxum Makino
Glaucidium pinnatum Finet & Gagnep.
Hydrastis jezoensis Siebold ex Miq.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
目  :キンポウゲ目
科  :キンポウゲ科
属  :シラネアオイ属
種  :シラネアオイ

分布 日本固有種。北海道、本州(中部以北)に分布する。

生育環境 山地~亜高山。やや明るい環境を好む。林内、草地。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ20~50cm。長い根茎から所々で地上部を出し、群生する。成熟個体では茎葉を2個と大きな苞葉を1個つける。

 地下に根茎がある。

 互生。成熟個体は茎葉を2個つける。未成熟個体は1個。葉身は腎円形、7~11中裂、長さ15~30cm。表裏側とも有毛。長い葉柄がある。

 茎の先に1個つく。花弁はない。萼片は4個。萼片の色は白~淡紫色~青紫色。雌蕊は2個。雄蕊は多数。苞葉は円形、大きくて茎葉に似ており目立つが、茎葉と異なり無柄。花期は4月下旬~6月。

果実 袋果。2個が合着し、いびつな台形になる。

種子 —

見分けのポイント —

成分 —

用途 観賞用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):絶滅危急種(Vu)
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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