北海道の林内で最もよく見られるシダのひとつです。葉は逆さの十字架に似た形をしており見分けやすく、シダ入門として最初に覚えるのにおすすめです。

和名:ジュウモンジシダ(十文字羊歯)

英語名:—

学名:Polystichum tripteron (Kunze) Presl

観察難易度:★☆☆☆☆

分類
門:  シダ植物門
綱:  シダ綱
目:  ウラボシ目
科:  オシダ科
属:  イノデ属
種:  ジュウモンジシダ

生活環:多年草。夏緑性とされているが、常緑で地上部が枯れずに越冬する場合が多い。

形態:高さ50cm。

葉:地際から株立ち状に出す。長い葉柄の先に頂羽片1個と側羽片2個があり、葉全体が逆さ十字の形になる。羽片は羽状深裂。

胞子嚢:葉の裏側に並んでつく。円形。

生育環境:低地~山地。林内。

分布:日本、朝鮮半島、中国東部、ロシア東部。日本国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:盆栽。

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

見分けのポイント:葉は逆さ十字の形。

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