全体にリコリン等のアルカロイドを含む有毒植物です。ニラと間違えることによる誤食事故が絶えません。ニホンズイセン等多くの種が含まれ、同定は困難です。

和名 スイセン(水仙)、ニホンズイセン(日本水仙)、セッチュウカ(雪中花)、ガカク(雅客)

生薬名 水仙根(すいせんこん)、水仙花(すいせんか)

アイヌ語名 —

英語名 daffodil, narcissus, jonquil

学名
Narcissus spp.

観察難易度 ★☆☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :ヒガンバナ科
亜科 :ヒガンバナ亜科
属  :スイセン属

分布 ユーラシア。世界中に帰化している。

生育環境 道端、空き地。

生活環 多年草。

全体の特徴 全体が有毒。高さは種によるが15~50cm程度。

 —

 地下に鱗茎をもつ。地上茎はない。

 線形~舌形。断面は扁平~半円柱形。肉質。

 花被片は基部で合着する。花弁は3裂、萼片は3裂する。花被片の色は白色~黄色。副花冠は筒状~杯状。総苞は膜質。花期は4~6月。

果実 蒴果。しばしばエライオソームがある。

種子 —

見分けのポイント —

成分
・リコリン:有毒。ヒガンバナ科に多く含まれる。
・ガランタミン:薬効がある。
・タゼチン:別名ウンゲルニン。有毒。
・シュウ酸カルシウム:有毒。

用途 観賞用。花と鱗茎は薬用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーB(Narcissus tazetta var. chinensisとして登録)

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