そば殻（果皮）を取り除いた果実と種子を挽き、水でこね、細切りにし茹でると麺料理の蕎麦になります。ソバは中国原産で、古くから日本で栽培されてきました。痩せた土地でもよく育つため、救荒作物として重要でした。日本でのソバ生産量は北海道が圧倒的に多く、国内シェアの約4割を占めています。アレルギーの原因になるとして食品衛生法で特定原材料に指定されています。
和名 ソバ（蕎麦）、ソバムギ（蕎麦）、クロムギ（黒麦）
英語名 Buckwheat, common buckwheat
学名
Fagopyrum esculentum Moench
Fagopyrum cereale Raf.
Fagopyrum dryandrii Fenzl
Fagopyrum emarginatum Moench
Fagopyrum esculentum ssp. ancestralis Ohnishi
Fagopyrum fagopyrum (L.) H.Karst.
Fagopyrum polygonum Macloskie
Fagopyrum sagittatum Gilib.
Fagopyrum sarracenicum Dumort.
Fagopyrum vulgare T.Nees
Helxine fagopyrum Kuntze
Kunokale carneum Raf.
Phegopyrum emarginatum (Roth) Peterm.
Phegopyrum esculentum (Moench) Peterm.
Polygonum cereale Salisb.
Polygonum dioicum Buch.-Ham. ex Meisn.
Polygonum elegans Meisn.
Polygonum emarginatum Roth
Polygonum fagopyrum L.
Polygonum gracile Meisn.
Polygonum macropterum Meisn.
Polygonum nepalense Fenzl
Polygonum pyramidatum Loisel.
観察難易度 ★★★☆☆
分類
門 ：被子植物門
無階級：真正双子葉類
無階級：コア真正双子葉類
目 ：ナデシコ目
科 ：タデ科
属 ：ソバ属
種 ：ソバ
分布 原産地は中国。日本に帰化している。
生育環境 畑で栽培される。しばしば逸出したものが道端や林縁で見られる。
生活環 一年草。
全体の特徴 高さ30～100cm。
根 —
茎 直立する。中空。よく分枝する。
葉 互生。葉身は三角形、長さ3～8cm、全縁。先が尖る。葉鞘がある。
花 総状花序。花被は4～6裂する。自家不和合性がある。長花柱花の株と短花柱花の株があり、相互に受粉することで結実する。花期は6～8月。
果実 痩果。三角錐形。長さ6mm。果皮はそば殻と呼ばれる。
種子 —
見分けのポイント —
成分
ルチン：毛細血管を丈夫にする作用がある。
用途 果実は食用、特に蕎麦の原料。新芽は食用。救荒作物として重要な役割を果たしてきた。縄文時代から食べられている。花の蜜は蜂蜜の原料。そば殻（果皮）は枕の詰め物。
法規制等
環境省レッドデータブック2014（環境省）：なし
北海道レッドデータブック2001（北海道）：なし
文化財保護法（日本）：なし
北海道文化財保護条例（北海道）：なし
世界の侵略的外来種ワースト100（国際自然保護連合）：なし
日本の侵略的外来種ワースト100（日本生態学会）：なし
外来生物法（日本）：なし
生態系被害防止外来種リスト（環境省）：なし
北海道ブルーリスト2010（北海道）：カテゴリーB
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