『ピンク』は桃色を指す言葉ですが、本来はタツタナデシコのことです。ヨーロッパで古くから栽培され、カーネーション(ナデシコ科ナデシコ属)の品種改良に使われてきました。花だけでなく白味を帯びた葉も美しく、よく花壇に植えられています。

和名 タツタナデシコ(龍田撫子)、サクラナデシコ(桜撫子)、ジョウカセキチク(常夏石竹)、ライオンロック

英語名 pink, common pink, garden pink, wild pink

学名
Dianthus plumarius L.
Caryophyllus plumarius Moench
Cylichnanthus plumarius Dulac
Dianthus blandus (Rchb.) Hayek
Dianthus dubius Hornem. ex DC.
Dianthus hortensis Schrad. ex Willd.
Dianthus plumarius var. portensis Ser.
Dianthus portensis Libosch. ex Ser.
Silene plumaria (L.) E.H.L.Krause
Tunica plumaria (L.) Scop.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
目  :ナデシコ目
科  :ナデシコ科
属  :ナデシコ属
種  :タツタナデシコ

分布 アドリア海沿岸。ヨーロッパ各地、北アメリカ、南アメリカ、ニュージーランドに帰化している。

生育環境 花壇に植えられる。日当たりの良い空き地等に逸出していることがある。

生活環 多年草。

全体の特徴 密に茂り群落を作る。高さ30cm。茎と葉は灰緑色。

 灰緑色。

 対生。葉身は線形~線状披針形。灰緑色。

 花弁は5個、先は切れ込む、つけ根付近に赤い模様があるため花全体で赤い輪状に見える。花弁の色は淡紅色のものが多いが、白色や赤色のものもある。バニラに似た香りがある。花期は6月。

果実 蒴果。

種子 —

見分けのポイント 全体が灰緑色。花は中心に赤い輪がある。

成分 —

用途 観賞用。カーネーションの品種改良。

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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