『ラン』の名がありますがラン科ではなくカヤツリグサ科に属します。タヌキの尾に似た大きな花(雌花序)をつけ、水辺に生えるというわかりやすい特徴から、カヤツリグサ科入門に最適の1種です。
和名 タヌキラン(狸蘭)、タヌキガヤ(狸萱)
英語名 —
学名
Carex podogyna Franch. & Sav.
Carex trichopoda Franch.
観察難易度 ★★★☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:単子葉類
無階級:ツユクサ類
目 :イネ目
科 :カヤツリグサ科
属 :スゲ属
種 :タヌキラン
分布 日本固有種。北海道西南部、本州中部以北に分布する。
生育環境 低地~低山。湿った環境を好む。岩場に多い。水辺、沢沿い、水しぶきのかかる場所。
生活環 多年草。
全体の特徴 高さ30~100cm。
葉 互生。葉身は線形、長さ20~30cm、幅6~12mm。
花 雌雄異花。茎の先に穂状花序を数個つける。雌花序は付け根側の2~4個、ラグビーボール形、長さ4cm。雄花序は先端側の1~3個、円柱形、長さ4cm。花期は4~6月。
果実 痩果。長さ2~2.5mm。
見分けのポイント 雌花序はタヌキの尾に似たラグビーボール形。
成分 —
用途 観賞用。
法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし
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