ウルシ科の中で最も毒性が強いのがツタウルシです。体質によっては触らなくてもそばを通るだけでかぶれて、数日間全身の痒みに苦しむことになります。蔓性で、葉が1ヶ所から3枚出ていたら(3出複葉)、とりあえずツタウルシを疑うと良いです。
和名 ツタウルシ(蔦漆)、ウルシヅタ(漆蔦)
生薬名 —
アイヌ語名 ウツシ、ウッシプンカル
英語名 —
学名
Rhus ambigua Lavallée ex Dippel
Toxicodendron orientale Greene
Rhus orientalis (Greene) C.K.Schneid.
Rhus rishiriensis Nakai
Toxicodendron orientale f. rishiriense (Nakai) Yonek.
Toxicodendron radicans ssp. orientale (Greene) Gillis
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類II(アオイ類)
目 :ムクロジ目
科 :ウルシ科
属 :ウルシ属
種 :ツタウルシ
分布 日本、南千島、サハリン、朝鮮半島、中国。日本は全土に分布する。
生育環境 林内。他の物を支えにして高く伸びる。または地表を這って広く覆う。
生活環 落葉樹。
全体の特徴 蔓性。幹から気根を出し、他の樹木等に張り付いて高く伸びる。張り付くものがない場合は分枝を繰り返しながら這い、広く地面を覆う。まれにやや自立することがある。
根 幹から気根を出し、他の樹木等に張り付く。
幹 蔓状になる。
葉 互生。3出複葉。頂小葉は楕円形、長さ12~15cm。側小葉は卵形、長さ8~12cm。成熟個体では全縁、未熟個体では大鋸歯縁。
花 雌雄異株。円錐花序。花は径4~6mm。花弁は5個。花期は5~6月。
果実 核果。偏球形。径6mm。褐色。縦筋がある。10月に成熟する。
種子 —
見分けのポイント 蔓性。3出複葉。葉はツヤツヤしている。
成分
・ウルシオール:触ったり、そばにいるとかぶれる。ウルシから採れるウルシオールは漆器に使われる。
・ラッコール:触ったり、そばにいるとかぶれる。
用途 —
法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし
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