道路の目地でいつも踏まれている、小さくて地味な植物の代表格です。葉が鳥の爪に似ていることからツメクサ(爪草)の名があり、有名なシロツメクサ(白詰草)とは由来が異なります。同属には園芸で人気のアイリッシュモスがあります。

和名 ツメクサ(爪草)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 —

学名
Sagina japonica (Sw.) Ohwi
Sagina echinosperma Hayata
Sagina sinensis Hance
Spergula japonica Sw.
Spergularia echinosperma (Hayata) S.S.Ying

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
目  :ナデシコ目
科  :ナデシコ科
属  :ツメクサ属
種  :ツメクサ

分布 日本を含む東アジアに広く分布する。日本は全国に分布する。

生育環境 日当たりが良く、踏圧の高い環境に多い。車道と歩道の繋ぎ目、レンガ舗装の目地、道端。

生活環 一年草。

全体の特徴 高さ5~15cm。大抵は踏まれて高さ1cm以下に抑えられている。

 —

 匍匐し、よく分枝する。

 対生。線形。長さ7~18mm。やや厚みがある。先は尖る。托葉はない。

 径4mm。花弁は5個、白色。萼片は5個、花弁とほぼ同長。花期は5~9月。

果実 蒴果。

種子 —

見分けのポイント
ツメクサに似て身近でよく見られる種は主に以下の3種。
ツメクサ:花弁と萼片は5個ずつ。花弁は白色。
ウスベニツメクサ:花弁と萼片は5個ずつ。花弁はピンク。
アライトツメクサ:花弁と萼片は4個ずつだが、花弁はないことが多い。花弁は白色。

成分 —

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし