ツユクサ(露草)、オウセキソウ(鴨跖草)、ボウシバナ(帽子花)等、とてもたくさんの名前をもっています。日本最古の和歌集『万葉集』では9首が詠まれており、古くから日本人にとって馴染み深い植物だったことが伺えます。観賞用のほか、食用、薬用になります。

和名 ツユクサ(露草、鴨跖草)、オウセキソウ(鴨跖草)、ボウシバナ(帽子花)、アオバナ(青花)、ホタルグサ(蛍草)、ツキクサ(月草)、ツキグサ(月草)

英語名 Asiatic dayflower

学名 Commelina communis L.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
無階級:ツユクサ類
目  :ツユクサ目
科  :ツユクサ科
属  :ツユクサ属
種  :ツユクサ

分布 東アジアに広く分布する。日本は全国に分布する。ヨーロッパ、北アメリカに帰化している。

生育環境 やや湿った環境を好む。道端、畑、河原等。

生活環 一年草

全体の特徴 地表を這い、枝先を立ち上げる。高さ30~50cm。

 地表を這い、枝先を立ち上げる。

 匍匐茎の節々から発根する。

 互生。卵状披針形。長さ5~8cm。基部は鞘になり茎を抱く。

 花序は苞に包まれる。1日1個ずつ開花する。萼片は3個。花弁は2個が大きく青色、1個は小さい。花期は8~9月。

果実 蒴果。長楕円形。2つに裂開する。

種子 —

見分けのポイント —

成分
フラボコンメリニン:花弁に含まれる。青色の染料として使われる。

用途 全草を薬用、食用。染料。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

写真はクリックで拡大できます。