林のちょっと湿った場所に大群落を作ります。とても目立つので、遠くからでも一目で湿り具合がわかります。触るとザラザラしていて、昔はやすりとして使われていました。ツクシスギナ)の近縁種であり、てっぺんにつける胞子嚢穂はツクシにそっくりです。

和名 トクサ(砥草、木賊、度久佐)、モクゾク(木賊)、ハミガキグサ(歯磨草)、ヤスリグサ、ミガキグサ

生薬名 モクゾク(木賊)

アイヌ語名 シフシフ、シプシプ、チプチプ、シヒシヒ、チュプチュプ、セピセピ、ピシピシ、ウシシキナ、イシルキナ

英語名 rough horsetail, scouring rush, scouringrush horsetail, snake grass

学名
Equisetum hyemale L.
Equisetum hyemale f. hondae (Satou) Nakaike
Equisetum hyemale subsp. hyemale
Equisetum praealtum Raf.
Hippochaete hyemalis (L.) Farw.
Hippochaete hyemalis (L.) Milde ex Bruhin

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :シダ植物門
綱  :トクサ綱
目  :トクサ目
科  :トクサ科
属  :トクサ属
種  :トクサ

分布 アジア北部、ヨーロッパ、北米大陸、フィンボス。日本国内では北海道~本州(中部以北)に分布する。

生育環境 やや湿った環境を好む。林内の湿った場所、水際。

生活環 多年草。常緑。

全体の特徴 地下茎から多くの地上茎を立てて群生する。高さ1m以下。

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 地下茎と地上茎がある。地上茎は硬くざらつく。普通は分枝しないが、まれに枝を出すことがある。

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胞子嚢 茎の先端に胞子嚢穂をつける。

見分けのポイント —

成分
・ケイ酸:ガラス質。やすりの様に物を研ぐのに利用できる。

用途 庭園の下草。盆栽。花材。歯ブラシの代用。木工品や爪の艶出し。

法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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