独特の強い香りがあり、花は花序の一方に偏ってつく特徴から、見分けは容易です。良い香りかどうか、評価は人によって分かれるようです。空き地等攪乱の大きい環境でよく見られます。

和名:ナギナタコウジュ(薙刀香薷)

英語名:Vietnamese balm

学名:Elsholtzia ciliata

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、真正キク類I、シソ目、シソ科、ナギナタコウジュ属

生活環:一年草

形態:直立型。高さ5~60cm。よく分枝する。全草に独特の強い香りがある。

茎:断面は四角形。よく分枝する。

葉:対生。広卵形~狭卵形。長さ3~8cm。鋸歯縁。裏面に腺点が無数にある。

花:穂状花序、花は一方に偏ってつく。苞は広卵形、先が芒状に尖る。花冠は長さ4~5mm、先は4裂。雄蕊は4個、長く突き出る。花期は8~10月。

生育環境:草地、林縁、空き地等。

分布:アジアの温帯に広く分布する。日本国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:飲用。

見分けのポイント:全草に独特の強い香りがある。花は穂状花序の一方に偏ってつく。