花は甘く良い香りがあり、お菓子や香水に使われます。特にフランスのリキュール『ヴァイオレット・リキュール』の原料として重要です。ヨーロッパ～西アジア原産ですが、日本に帰化しており、道端で時々見られます。
和名 ニオイスミレ（匂菫）、スイートバイオレット
英語名 wood violet, sweet violet, English violet, common violet, florist’s violet, garden violet
学名
Viola odorata L.
Viola austriaca A.Kern. & Jos.Kern.
Viola consimilis Jord.
Viola cyclophylla Gand.
Viola dumetorum Jord.
Viola favratii Hausskn. ex Favrat
Viola floribunda Jord.
Viola hortensis Schur
Viola incompta Jord.
Viola jucunda Jord.
Viola maderensis Lowe
Viola martia Hegetschw.
Viola odorata var. albiflora Pancic
Viola odorata var. incompta (Jord.) Espeut
Viola odorata ssp. maderensis (Lowe) G.Kunkel
Viola officinalis Crantz
Viola pirottae Chiov.
Viola plantaginea Webb ex Christ
Viola propinqua Jord.
Viola pseudosuavis Schur
Viola reptans C.Presl ex Rchb.
Viola sarmentosa M.Bieb.
Viola spectabilis K.Richt.
Viola stevenii Besser ex Fauc.
Viola suaveolens Schur
Viola suavissima Jord.
Viola subcarnea Jord.
Viola sulfurea Cariot
Viola vilmoriniana Delacour & Mottet
Viola vinealis Boreau
Viola wiedemannii Boiss.
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 ：被子植物門
無階級：真正双子葉類
無階級：コア真正双子葉類
無階級：バラ類
無階級：真正バラ類I（マメ類）
目 ：キントラノオ目
科 ：スミレ科
属 ：スミレ属
種 ：ニオイスミレ
分布 原産地はヨーロッパ、西アジア。日本を含む東アジア、北アメリカ、南アメリカに帰化している。
生育環境 草地、道端、空き地。
生活環 多年草。
全体の特徴 地上茎がある。全草に毛が多い。高さ5～15cm。
茎 地上茎がある。匍匐茎を伸ばし、所々で新苗を作る。
葉 互生。葉身は円心形、長さ2～5cm。両面有毛。鈍鋸歯縁。
花 花弁は5個。花弁の色は濃紫色が多いが、白色、ピンクのものもある。距は丸く短い。甘く良い香りがある。花期は4月～5月上旬。
果実 蒴果。
種子 大きな種枕がある。
見分けのポイント 地上茎がある。全草に毛が多い。
成分
ビオリン：根茎、種子に多く含まれる。
用途 花の香りは香水、菓子、酒等の香料、特にフランスのリキュール『ヴァイオレット・リキュール』の香りづけの材料として重要。薬用。花は観賞用。
法規制等
環境省レッドデータブック2014：なし
北海道レッドデータブック2001：なし
世界の侵略的外来種ワースト100（国際自然保護連合）：なし
日本の侵略的外来種ワースト100（日本生態学会）：なし
生態系被害防止外来種リスト（環境省）：なし
北海道ブルーリスト2010（北海道）：カテゴリーB
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