かつてアスター属(シオン属)に所属していたため、現在でも園芸ではアスターと呼ばれます。花壇の花として大人気で、様々な花色の品種が売られています。一方でかなり問題な外来種でもあり、日本の侵略的外来種ワースト100に選出されています。

和名 ネバリノギク(粘り野菊)、アスター(aster)、アメリカシオン(アメリカ紫苑)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 New England aster, hairy Michaelmas-daisy, Michaelmas daisy

学名
Symphyotrichum novae-angliae (L.) G.L.Nesom
Aster altissimus Moench
Aster amplexicaulis Lam.
Aster muehlenbergii Tausch
Aster novae-angliae L.
Aster novae-angliae f. geneseensis House
Aster novae-angliae var. monocephalus Farw.
Aster novae-angliae f. rosarius House
Aster novae-angliae f. roseus Britton
Aster novae-angliae var. roseus A.Gray
Aster novae-angliae f. spurius (Willd.) Voss
Aster repertus Mottet
Aster roseus Desf.
Aster spurius Willd.
Aster spurius var. novae-angliae (L.) W.P.C.Barton
Diplactis novanglia Raf.
Lasallea novae-angliae (L.) Semple & Brouillet
Symphyotrichum novae-angliae f. roseum (Desf.) G.Wilh. & Rericha
Virgulus novae-angliae (L.) Reveal & Keener

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :キク亜科
属  :シンフィオトリクム属
種  :ネバリノギク

分布 原産地は北アメリカ東部。日本に帰化している。

生育環境 道端、空き地。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ30~150cm。茎の下部以外、全草に腺毛があり粘る。

 —

 上部には腺毛があり粘る。

 互生。葉身は線状楕円形、長さ6~8cm。基部は耳状になり茎を抱く。無柄。全縁。両面に腺毛があり粘る。

 頭状散房花序。頭状花序は径3~3.5cm、総苞片は反り返る。筒状花と舌状花がある。舌状花は20~60個。舌状花の花冠はピンク、赤紫色、青紫等がある。花期は8~10月。

果実 痩果。冠毛がある。

種子 —

見分けのポイント
キク科キク亜科の花序は、筒状花と舌状花を両方をもつ(キクらしい形の花を咲かせる)。そのうち、北海道で見られる紫色の花を咲かせるものは、主に以下の4種。
ノコンギク:葉は荒い鋸歯がある。全草に短い剛毛がありざらつく。
ネバリノギク:葉は全縁。茎の上部や葉に腺毛があり粘る。
ウラギク:葉は全縁。厚みがある。全草無毛。北海道では東部の海岸の湿地にのみ生育する。
ユウゼンギク:葉は全縁~低い鋸歯縁。厚くはない。全草無毛。

成分 —

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):掲載
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):総合対策外来種(その他の総合対策外来種)
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーA3

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