夜になると葉が折りたたまれ、眠る様に見えることから、ネムノキの名があります。花は夜に咲き、夜行性の蛾が花粉を運びます。同属に『日立の樹』として知られるモンキーポッドがあります。

和名 ネムノキ(合歓木、合歓の木)、ネム(合歓)、ネブ(合歓)

英語名 Persian silk tree, pink silk tree

学名
Albizia julibrissin Durazz.
Acacia julibrissin (Durazz.) Willd.
Feuilleea julibrissin (Durazz.) Kuntze
Mimosa julibrissin (Durazz.) Scop.
Sericandra julibrissin (Durazz.) Raf.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I(マメ類)
目  :マメ目
科  :マメ科
属  :ネムノキ属
種  :ネムノキ

分布 アジア温帯域に広く分布する。日本国内では本州、四国、九州、沖縄に分布する。

生育環境 北海道では人為的に植えられる。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 高さ5~7m。

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 互生。葉身は2回偶数羽状複葉、長さ20~30cm。羽片は7~12対。1個の羽片につく小葉は18~29対。小葉は長さ1~1.5cm。

 頭状花序が円錐花序状につく。頭状花序は10~20個の小花からなる。花弁は長さ8mm、ピンク。花糸は長さ3.5cm、ピンク、よく目立つ。夜に開花し、夜行性の蛾を花粉媒介者とする。花期は8月。

果実 豆果。広線形。長さ10cm。10~11月に成熟する。

種子 扁平な楕円形。

見分けのポイント 花はピンクの花糸が目立つ。葉は2回偶数羽状複葉。

成分 葉は生薬『合歓(ごうかん)』の原料。花は生薬『合歓花(ごうかんか)』の原料。樹皮は生薬『合歓皮(ごうかんひ)』の原料。

用途 花、葉、樹皮は薬用。花は観賞用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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