真っ白い花をたくさん咲かせる様子を白雲に見立ててハクウンボクの名がつきました。葉はほぼ円形で、先が少し尖ります。樹皮は白っぽく、触れるとサラサラしています。葉、花、樹皮とどこから見ても大変美しい木です。

和名:ハクウンボク(白雲木)、ハビロ(葉広)、オオバヂシャ(大葉萵苣)、オオバ(大葉)、ヒトツバ(一葉)

学名:Styrax obassia

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、ツツジ目、エゴノキ科、エゴノキ属

生活環:落葉樹

形態:高木。高さ10~12m。

樹皮:平滑。灰白色。ごく浅く縦に裂ける。触れるとサラサラとしている。

葉:互生。円形~広倒卵形。長さ10~20cm。先は短く尖る。鋸歯が先端付近に出ることがある。枝先に大きめの葉1枚とやや小さな葉2枚の3枚セットでつくことが多い。

花:総状花序。花冠は5深裂、白色。花期は5~6月。

果実:初め紡錘形だが成熟するに従って球形になる。径1.5cm。星状毛を密生する。灰緑色。9~10月に成熟し、縦に裂ける。

生育環境:林内。

分布:日本、朝鮮半島、中国。日本は全土に分布する。

用途:公園樹、街路樹。器具材。