北半球に広く分布しており、北海道でも海岸でよく見られます。山菜として利用されますが、有毒のため、食べ過ぎは禁物です。同属にスイートピー(マメ科レンリソウ属)があります。

和名:ハマエンドウ(浜豌豆)

英語名:sea pea, beach pea, circumpolar pea, sea vetchling

学名
Lathyrus japonicus Willd.
Orobus japonicus (Willd.) Alef.

観察難易度:★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I
目  :マメ目
科  :マメ科
属  :レンリソウ属
種  :ハマエンドウ

生活環:多年草。

形態:匍匐型。葉先が巻きひげになる。全草が粉白色を帯びる。

茎:稜がある。地を這う。

葉:互生。偶数羽状複葉。小葉は4~6対、卵形~楕円形、やや厚みがある。複葉の先端に2~3本の巻きひげがあり他の物に絡みつく。托葉は小葉と同程度の大きさ、三角状卵形。

花:蝶形花。長さ2.5~3cm。旗弁は紫色。翼弁は白色。花期は5~7月。

果実:豆果。長さ4~5cm。赤紫色。

生育環境:海岸に生育する。砂地や礫地。

分布:アジア、ヨーロッパ、北アメリカ。日本国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:観賞用。有毒だが食用にされることもある。

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

見分けのポイント:全草が粉白色を帯びる。托葉は小葉と同程度の大きさ。

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