砂浜でとてもよく見られます。極めて塩分に強く、波打ち際の最前線まで進出することができます。生存競争においてライバルと呼べる植物はなく、ハマニガナの敵は過酷な自然環境のみといえます。多数群生しているように見えますが、掘ってみると多くの株は地下で繋がっていることがわかります。

和名 ハマニガナ(浜苦菜)、ハマイチョウ(浜銀杏)

生薬名 —

アイヌ語名 オタテシマ

英語名 —

学名
Ixeris repens (L.) A.Gray
Chondrilla repens (L.) Lam., Encycl. 2: 79 (1786)
Chorisis repens (L.) DC., Prodr. 7(1): 178 (1838)
Chorisma repens (L.) D.Don, Edinburgh New Philos. J. 6: 308 (1828-1829 publ. 1829)
Lactuca repens (L.) Benth. ex Maxim., Bull. Acad. Imp. Sci. Saint-Pétersbourg 19: 532 (1874)
Nabalus repens (L.) Ledeb., Fl. Ross. 2: 840 (1846)
Prenanthes repens L., Sp. Pl.: 798 (errata) (1753)
Hieracium heterophyllum Retz., Observ. Bot. 2: 24 (1781)
Ixeris brachyrhyncha (Hayata) Nemoto, Fl. Jap. Suppl.: 782 (1936)
Lactuca brachyrhyncha Hayata, Icon. Pl. Formosan. 8: 74 (1919)

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :タンポポ亜科
属  :ニガナ属
種  :ハマニガナ

分布 日本、ロシア(千島列島、サハリン、沿海州、カムチャツカ半島)、朝鮮半島、中国、ベトナム。日本は全国に分布する。

生育環境 海岸。砂浜。波打ち際の最前線まで進出する。

生活環 多年草。

全体の特徴 長く伸びる地下茎から所々で地上部を出し苗を作る。高さ3~15cm。

 —

 地下茎は地表のすぐ下を長く伸びる。

 互生。地下茎から地上に葉を1枚ずつ出す。葉身は3~5深裂、長さ3~5cm。裂片の先は尖らない。全縁。やや厚みがある。柔らかい。

 頭状花序。舌状花のみで筒状花はない。花冠は黄色。花期は5月下旬~9月。

果実 痩果。長さ6~7mm。冠毛がある。

種子 —

見分けのポイント 海岸の砂浜に生育する。葉は3~5深裂。

成分 —

用途 —

法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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